呪文のような言葉
私は生まれた時に産声をあげるのが遅かったそうです。
お医者様から”18歳位まで人より成長が少し遅いかもしれない。”
と言われていたことを16歳の時に母から伝えられました。
続けて「もうそろそろ追いつくはずなのに…おかしいわね。」と言われました(笑)
そう。お医者様の言う通り、なんでも遅い子でした。
歩くのも、話し始めるのも、、なんでもつまずいて時間をかけて習得しました。
自然と覚えた経験は、ほぼありません。一つ一つやり方を教えてもらって、
何度も繰り返してできるようになりました。
両親は心配だったに違いありません。
そしていつも期待を裏切られてきたことでしょう。
明らかに劣っていても、人より時間をかければできるようになるので、様子を見るしかなかったのです。自分の子どもが障害とは思いたくなかったのもあると思います。
今のように発達障害が一般に知られていなかった時代。
「あなたはおっとりして優しい子なのよ。」
「亀さんだから、コツコツ努力するしかないのよ。」
と、よく私に言い聞かせていた母。
実は焦る自分を落ち着ける為に言っていたのかもしれません。